夢の雫、黄金の鳥籠の2巻を読んだのでネタバレあらすじ感想レビューします。
作者は、篠原千絵(しのはら ちえ)先生です。
1981年『コロネット』掲載の「赤い伝説」でデビューされて以来、30年以上ご活躍されている漫画家さんです。
夢の雫、黄金の鳥籠は少女漫画の姉系プチコミックにて現在連載中。史実を元にした壮大な歴史ロマン漫画です。
累計200万部突破の大人気漫画です。
夢の雫、黄金の鳥籠1巻のあらすじネタバレ感想はこちら( ↓ )
夢の雫、黄金の鳥籠2巻あらすじ
16世紀初頭・北の寒村からさらわれ、奴隷となった少女サーシャ。
彼女を買った商人・マテウスの正体はオスマン帝国皇帝の側近・イブラヒムだった。
そして、イブラヒムによって皇帝・スレイマンに献上された彼女は、「ヒュッレム」という名を与えられ、妾として後宮で暮らし始める。
けれど、そこは女たちの計り知れない嫉妬や策謀の渦巻く場所。
ただただ戸惑うばかりのヒュッレムは命を狙われて・・・。
夢の雫、黄金の鳥籠2巻ネタバレ
ある日突然、スレイマンの側室ヴェータが後宮から消えてしまった。
ヴェータはスレイマンの第一夫人ギュルバハルの命令により、冷たい海に生きたまま沈められたのだった。
しかし、後宮ではヴェータのことを誰も何も言わない。
そして、スレイマン自身も毎日のように通っていた自身の妾が突然いなくなっても何も言わない。
スレイマンは知っているのだろうか?
スレイマンの側近のイブラヒムはヴェータのことを伝えていないのだろうか?
様々な疑問がヒュッレムの中に渦巻く。
そんな疑問が解決されぬままある日、ヒュッレムは母后(スレイマンの母)に召されることとなった。
「ヒュッレム、おまえを妾から側室に召し上げる。」
そう母后は言う。
ヒュッレムが後宮での暮らしに戸惑っている間に、周りはどんどん進んでいく。
(後宮で生きていくと決めたけど、ここはわからないことが多すぎる・・・)
そんなある日、ヒュッレムの食事に毒が盛られていた。
「側室や妾の食べ物に毒が入れられるのはよくあることなの?皇帝陛下の御子を宿した女が消えてしまうのは、よくあることなの?」
ヒュッレムは、女官長のサハラに詰問する。
サハラは言いにくそうに答える。
「見ざる、言わざる、聞かざる。それがここでは賢い生き方です。」
ヒュッレムは後宮の見えないルールに気付く。
皆、消されるのが怖いのだ。黒人の宦官たちが、賄賂をもらって自分たちを監視しているのだから・・・。
だからと言って、そのことに素直に従うヒュッレムではなかった。
自身も賄賂を使って、毒を盛った犯人を捜すことにしたのだった。
ヒュッレムは後宮に来ても、学ぶことが好きだった。スレイマンからの贈り物は何がいいかと聞かれ、大抵の女は金貨や宝石を望むところを、書物が欲しいといった。
そうして、ヒュッレムはスレイマンから特別に図書館への出入りを許可される。
図書館へ向かう途中に、宰相の師傅(ララ)コジャ・カシムに出会い、ララから様々なことを学ぶようになる。
そんなある日、以前ヒュッレムの食事に毒を盛った犯人が見つかった。
犯人は、古株の妾だった。
「なぜ、わたしを殺そうとするの?誰かに頼まれたの?」
女に問うヒュッレム。
女は怯えるように叫ぶ。
「言えない!!言ったら殺される!!」
「あたしみたいな陛下にお召しのない妾は、後宮でみじめに一生を終わるしかない!」
「話したら殺される!死にたくない!」
その言葉で、ヒュッレムは誰が黒幕かわかる。
そこで、ヒュッレムはあることを企む。
その後、後宮では、大部屋の妾が消えたことがささやかれていた。
ヒュッレムは誓う。
自身も自身のやり方で後宮で生きてみようと────・・・。
夢の雫、黄金の鳥籠2巻ネタバレ感想
少しずつ、後宮での暮らしに慣れてきたヒュッレムだけど・・・。
どんなに時間が過ぎようと、馴染めずにいた。
長いものには巻かれろ。そうして、巻かれたふりしながらも、しっかりと自分を見失わないヒュッレムが本当に見事です。
気持ち・精神が本当に強い女性ですね。読んでいてすがすがしい気持ちになります。
見てるだけなら簡単にできそうだけど、実際にその場になってみたら、ヒュッレムの行動が如何に難しく大変かがわかることでしょうね。
本当に頭のいい女性です。ただただヒュッレムが素敵すぎます。
物語自体も、本当におもしろい。
なんていうか、オンとオフの見せ方が本当に上手い!さすが篠原千絵先生です。
子供の頃から篠原先生の漫画を読んできましたが、その作風は残しつつ、新しい刺激を加えながら、現代の女性にも通じる強い生き方を示唆されるようで・・・本当に見応えたっぷりの漫画です。
女性の方はもちろん、男性にも是非読んでもらいたい漫画ですね。
夢の雫、黄金の鳥籠3巻のあらすじネタバレ感想はこちら( ↓ )
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